エッセイ(小鳥遊まゆ)– category –
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税理士になる門前で、二千円につまずく
かれこれ十年近く前、税理士登録をしたときのことです。税理士登録には、思っていた以上にたくさんの書類が必要でした。当時の私は、公認会計士有資格者として税理士登録をしようとしていました。会計士試験の合格証書、実務補習の修了証書、履歴書、誓約... -
領収書をやめたら、ペン習字を習うことになった
請求書を受け取ると、ときどき、こんな一文を見かけます。「金融機関の振込金受取書を、領収証に代えさせていただきます。」こういう運用をしているところは、けっこうあります。銀行振込なら、振込明細や通帳に記録が残ります。請求書とあわせれば、誰に... -
ピッピに憧れて
子どものころ、『長くつ下のピッピ』が好きでした。ピッピは、大人の決めたルールにあまり頓着せず、自分のやり方で生きています。とんでもなく力が強くて、物おじもしない、「世界一強い女の子」。子どもの私には、そんな自由さがものすごく魅力的に見え... -
今日もちまちまと。
先日、AIと、ある介護給付の話をしていました。金額は7万円ほど。するとAIが、「それが死亡前のものか、死亡後のものか、確認したほうがいいですね」と言いました。「あなた、常識ないね」私は思わず、音声入力でそう言って、そのまま送信しました。亡くな... -
税理士そろばんぱちぱち日記
相続の初回面談では、相続人の方から、いろいろなお話をうかがいます。財産のことだけではありません。亡くなった方がどんな方だったのか。ご家族がどんなふうに暮らしてきたのか。メモばかり見ていたくないので、AIボイスレコーダーを買うことにしました... -
間違う力
AIについての文章を読んでいると、ときどき、整った答えを出すAIと、間違ったり寄り道したりする人間を対比する話に出会います。人間は不完全だからこそ面白い。間違うからこそ、予定になかった場所へ行ける。そういう見方もあるのだと思います。ただ、私... -
北大路欣也の目
税理士会の研修に行くと、だいたい税理士がいます。当たり前です。ところがその日は、受付のあたりに、いつもとは少し違う人たちが混じっていました。髪型が違います。服装も違います。なぜか、体つきまで違って見えます。会計ソフトをつくるIT企業の人た... -
ひと区切り、ついてません
つい最近、ご依頼いただいていた相続の仕事を終えました。地銀にひとつ、口座が残っていました。手続きはご家族自身ですることになり、あとで残高が800円ほどだとわかりました。ご家族は、そのままにしておくことを決めました。取りに行かない、と決めるこ... -
念のため
少し前、「手持ち無沙汰」という記事を書きました。AIが仕事をしているあいだ、ついYahoo!ニュースを開き、ヤフコメまで読んでしまう、という話です。念のため申し添えておきますが、いつもヤフコメを読んでいるわけではありません。だって、税理士ですか... -
十か月と、もうひとつの時計
相続税の申告期限は、亡くなってから十か月です。 財産を調べ、相続人を確かめ、どう分けるかを話し合い、申告する。そのための時間として、十か月が用意されています。 けれど、一つの相続が終わらないうちに、次の相続が始まることがあります。 遺産分割...