少し前、「手持ち無沙汰」という記事を書きました。
AIが仕事をしているあいだ、ついYahoo!ニュースを開き、ヤフコメまで読んでしまう、という話です。
念のため申し添えておきますが、いつもヤフコメを読んでいるわけではありません。
だって、税理士ですから。
語学の勉強にと、『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』のテキストを開くこともあります。
NHKラジオで放送されている、1回5分の英語講座です。
英語そのものを学ぶというより、やさしい英語で、さまざまな物語や話題を楽しむ番組です。
先月の物語は『椿姫』、今月は『魔笛』です。
私の記憶のなかで、パパゲーノは「鳥刺し」でした。
テキストでは、birdcatcherでした。
あ、そうなの。
私の趣味は、語学とバードウォッチングです。
中学生のころは、フルートを習っていました。
私は少し、にやにやしました。
*
『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』のテキストは710円です。
最近、値上がりしました。
この710円を、事業の経費にしてよいものか。相続専門税理士である私は、少し悩んでいます。
AIに相続税の仕事をさせているあいだに読んでいるのですから、仕事によって生じた待ち時間の有効活用です。
しかも、私は、数字の向こう側に人を見る、相続専門の税理士です。
事務所のサイトにも、そう書いてあります。
私が書きました。
亡くなった方と、その家族の物語を大切に支える。そのためには、税法だけでなく、人間や文化についての教養も必要です。
『椿姫』や『魔笛』を読むことも、その土台になるのではないでしょうか。
だんだん、新聞図書費に見えてきました。
一方で、語学が趣味であることも本当です。
仕事と趣味は、そんなにきれいに分かれません。けれど、帳簿に入れるかどうかは決めなければなりません。
もし税務調査で、
「先生、この英語のテキストは、お仕事に必要だったのですか」
と聞かれたら、私はいま書いたことを最初から説明するのでしょうか。
710円についてここまで語るのは、明らかに大げさです。
しかも、少し気恥ずかしい。
経費にするかどうかは、まだ決めていません。
念のため、領収書は取ってあります。

コメント