
キネーシスとエネルゲイア
私は大学の教養学部を卒業した。 しかし、最近の教養の供給源は、もっぱらNHKの語学番組『Enjoy Simple English』である。 平日5分間、やさしい英語でさまざまな話を聞かせてくれる。10月から始まった木曜日のシリーズは「Answers from Philosophers」。哲...
うんこ頭の少女
私は、日曜大工ならぬ「日曜研究者」である。 本業は税理士だが、かつては研究者を目指して、大学院で文化人類学を学んだことがある。 もともと、あれこれ考えることが好きなのだ。今でも身の回りの出来事を勝手に研究している。 最近の研究対象は、租税教...
日曜研究者
SNSで華やかに活躍している、ある女性税理士がいる。 私はその人を、ひそかに「美人風税理士」と呼んでいた。 「美人税理士」ではない。「美人風税理士」である。 その人は、美人の文法を実によく心得ている。 写真の撮られ方、表情、服装、ポーズ。美人ら...
偽国税庁
私はときどき、メールの迷惑メールフォルダを覗く。 大切なメールが、間違って振り分けられていないか確認するためだ。 すると、たいてい国税庁からのメールが見つかる。 もちろん、偽物である。 あまりに頻繁に届くので、今では特に驚きもしない。 「所得...
相続税申告はユニクロではない
「ユニクロで服を買うのとは、ちょっと違うんですね」 相続税申告の初回面談で、私はときどきこんなことを言う。 初めて相続税申告を依頼する方にとって、税理士事務所選びは難しい。何を基準に選べばよいのかわからず、いくつかの事務所を回って見積もり...
無料面談の前に
三通のメール 相続税申告について、オンラインでの初回無料面談の申し込みがあった。 事情はなかなか複雑そうだった。メールを三通やり取りしたのだが、どうにも相手の人物像が結ばれない。 一通読むたびに、別の人が書いているような気がするのだ。 最後...
無人販売の柿──土地の記憶と小さな経済
朝、自転車で事務所へ向かう途中、小さな無人販売所がある。 ちょっと前まで梨が並んでいたように思うのだが、今日は柿になっていた。このところ忙しかったので、「ちょっと前」がいつだったのかは自信がない。 一袋300円。去年と同じ値段だ。 ああ、一年...
税務署長の冒険
国税庁の税務大学校には、租税史料室という施設がある。 そのウェブサイトを眺めていたら、宮沢賢治の『税務署長の冒険』という作品が紹介されているのを見つけた。 宮沢賢治にこんな作品があるとは知らなかった。 改めて題名を眺めてみる。 税務署長の冒...
税金があるとき、ないとき
税理士会の定期総会で退屈していた私は、いつの間にか、うんこ広場の中にいた。 前回は、そんなところで話が終わった。 財務省と文響社が共同で制作した「うんこ税金ドリル」。2021年11月に公開されたこの教材は、多くの反響を呼んだという。そこで財務省...
演題は「未定」
私は東京地方税理士会の川崎西支部に所属している。 支部からは、研修会や行事などのお知らせがメールで届く。今日もその一通が届いた。 税務署長講演会の案内だった。 日時は決まっている。会場も決まっている。講師は川崎西税務署長。ところが、演題の欄...































