
外書きされる人たち
相続税を専門にしているので、国税庁が毎年公表する「相続税の申告事績」は、毎年気にして見ています。 令和6年分の資料を開くと、最初のページに大きな表があります。 課税割合は10.4%。相続税額のある申告書の提出に係る被相続人数は、16万6,730人です...
税務署が、ちょんとタッチする
相続税について、「簡易な接触」が増えている、という記事を読みました。 令和6事務年度の件数は2万件を超え、前事務年度より17%増えたそうです。 「簡易な接触」という言葉自体は、前から知っていました。 その記事には、会計事務所としてはこれを軽く扱...
桃は買っていない
六月、山形県のある町に一万九千円を寄附した。 返礼品は、白桃五キロ。品種はおまかせ。寄附金の使い道は「市長におまかせ」にした。 七月になると、返礼品事務局からメールが来た。 桃は七月二十日頃から九月二十日頃にかけて順次発送するという。出荷時...
税務署は知っている
ある日、税務署から郵便物が届きました。 亡くなった父の相続について、と書いてあります。 相続税の申告が必要ではありませんか。 そんな内容でした。 家族は、少し気味が悪くなりました。 どうして税務署が、父が亡くなったことを知っているのでしょう。...
口座凍結スイッチ
夫が亡くなった。 妻は市役所へ行き、死亡届を出した。 窓口の職員は書類を受け取ると、内容を確認した。 「はい。確かに受理しました」 妻が去ったあと、職員は机の下に手を伸ばした。 そこには、小さな赤いスイッチがある。 カチッ。 信号は、市役所から...
うんこ税理士
税理士会の定期総会は長い。 私は退屈していた。 スマホで租税教育について調べていたら、「うんこ×税」という文字が目に入った。 えっ、と思った。 調べてみると、うんこドリルと財務省のコラボレーションだった。 なんで、うんこ。 税理士の世界には、に...
ひとごとを尽くして
朝から、メールボックスを開いている。 今日は、半年前から準備してきたことの、結果が出る日だ。 うまく次へ進むことになれば、連絡が来る。そうでなければ、何も来ない。 連絡が来るとしても、今日とはかぎらない。 それは分かっている。 机の上には、お...
縁もゆかりもない町に、今年も寄附する
税理士なのに、私は一年前まで、ふるさと納税をほとんどしたことがなかった。 テレビのニュースや新聞でふるさと納税が話題になると、わが家では決まって誰かが言った。 「返礼品が欲しくて寄附するなんて、浅ましい」 何度もそんな言葉を聞いていたので、...
怖い仕事
税額を間違えること。大事な財産を見落とすこと。申告期限に間に合わないこと。 相続専門の税理士をしていると、こういうことはいつも気になります。 けれど以前、AIから、私の仕事について別のことを言われました。 「まゆさんの仕事は、怖い仕事だと思い...
死亡日にも、朝があり、昼があり、夜がある
相続のご相談を受けると、私はまず、亡くなった日をお尋ねします。 ご家族を亡くして間もない方から、お問い合わせをいただいたときのことです。 「昨日です」 そう答えたあと、少し間を置いて、その方は言い直しました。 「あ、違いました。一昨日です」 ...






























